大会開催にあたって、先日他界された宗家・中村久先生に対してご冥福をお祈りして、黙とうが行われました。その後、日本少年合気道会会長豊島師範から、
日本綜武道連合会で行われている試合についての説明、副会長中村師範からの試合についての注意、そして選手宣誓といったセレモニーの後、早々にA(小中学生)、B(幼少年)に分かれて試合がスタート。
個人戦から各試合がスタートしました。
幼少年組手乱取:15名の子供たちが出場。小さいだけに、技以上に体格差も影響してきます。
さてそんな中で、上野さん(本部道場)と、宮尾君(松戸綜武館)が決勝に進出。初めての試合で緊張がひしひしと伝わってくる試合でしたが、
上野さんが、宮尾君を抑えて判定勝ちし、見事優勝となりました。
幼少年打込乱取:昨年よりは少ない11名が出場。一回戦から、とにかく手数を繰り出す元気な声が場内に響き渡ってました。
和田君(坂戸綜武館)と宮尾君(松戸綜武館)が決勝へ。決勝戦も激しい打ち合いになりましたが、和田君の打ちが勝り見事に優勝を果たしました。
小学生捕技乱取:昨年よりちょっと増えて、10名のエントリーで始まった捕技乱取。
決勝戦に勝ち進んだのは、なんと姉妹。西村(彩)さん(坂戸綜武館)と西村(怜)さん(坂戸綜武館)でした。
双子の姉妹による決勝戦という非常に珍しい決勝戦になりましたが、投げた後の斬新も決まっている西村(怜)さんが、西村(彩)さん
を抑えて見事に優勝を果たしました。
小学生綜合乱取:9名の精鋭による試合となった小学生の綜合乱取試合。
打込乱取と違って、投げもある綜合乱取試合。打ちだけで終始攻めるものもいれば、果敢に投げを見せる子もいるという激しい試合が展開されました。
途中相手の打ちが目に入るなどのハプニングもありましたが、こちらはたいしたこともなく試合も続行。決勝戦には、石倉君(南總綜武館)と、石田君(武蔵嵐山綜武会)が進出。
団体戦では大活躍だった石田君は個人戦でも大活躍。石倉君を抑えて見事に優勝を果たしました。
中学生捕技乱取:捕技の方は、出場者が5名とちょっと寂しい試合でした。
試合の方は、ひと際身長が大きい吉見君(坂戸綜武館)と、河野さん(坂戸綜武館)が決勝に進出。
河野さんも、きっちり技をかけてはおりましたが、僅差で腰を落としてしっかり技をかけてくる吉見君には及ばず。
結果としては、吉見君が河野さんを抑えて優勝を果たしました。
中学生綜合乱取:中学生となると、体格もかなり良くなり、学生大会を思わせるような打ちや投げの応酬。
10名のエントリーで始まった綜合乱取試合。最後まで息を抜く間もありませんでした。
激しい打ち合いを制して決勝に進んだのが、川村君(坂戸綜武館)と古賀君(坂戸綜武館)の両名。決勝戦でも、激しい打ちの攻防となりました。
そしてこの打ちの攻防を制したのが川村君。古賀君を抑えてみごと優勝を果たしました。
団体戦:団体戦は、先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の5名一チームで競われる競技で、先鋒、中堅、大将が綜合乱取。
次鋒、副将が捕技乱取といった形で五試合の勝ち負けで勝敗が決まります。
個人戦でも活躍している選手も多く、捕技乱取、綜合乱取ともに個人戦の好調さを維持している団体が、やはり優位なようです。
千葉対埼玉といった形になった団体戦。武蔵嵐山綜武会(北埼玉)、坂戸綜武館(西埼玉)ともに、僅差ではありながら決勝に進出。
決勝戦も接戦となりました。大将戦を終えて、2対2 1引分 でイーブン。勝敗は、代表戦(綜合乱取)にもつれ込みました。
両団体とも大将戦に出場した選手が再度登場。激しい打ち合いを繰り広げる中、武蔵嵐山綜武会の石田君が、逆抱え腰車で技ありをとりまずは先行。
そしてその後に、今度は左胴打ちで技ありを取り一本勝ち。みごと強豪・坂戸綜武館を破って優勝を果たしました。