サイバー綜武館

7月1日(日)、東京・渋谷区の国立競技場霞ヶ丘体育館におきまして、第32回学生合気道選手権大会が開催されました。
梅雨時とあり、雨こそ降らないもののお天気は今ひとつとはっきりとしない曇り空。例年にない蒸し暑さと、そして出場した選手および応援にきた方々の声援で熱く盛り上がっていました。
会場には100名に迫る選手が参加、13時に開会式が始まり、開会の辞や祝辞などひととおりのセレモニーのち、13時半過ぎ、熱戦の火ぶたが切って落とされました。

団体戦：
団体戦は、富山大学、北星学園大学、立教大学、そして東京電機大学が準決勝に進出。準決勝第一回戦となった、富山大学と北星学園大学の試合では、前大会二位に甘んじる結果となった北星学園が、今年こそは優勝をとの気合いの入った試合を展開、準決勝一回戦を無難に勝ち抜いて決勝へ。そして、二回戦では立教大学が圧倒的な力の差を見せて東京電機大学を圧勝。決勝へ進出いたしました。
団体戦決勝戦は、先鋒の綜合乱取ではお互い決まり手がなく、引き分けに。次鋒・中堅の二試合は、立教が先取。窮地に立たされた北星学園大学は、続く副将・大将の二試合をものにして、両校2勝2敗一引き分けとなり、代表による綜合乱取へ。この代表による綜合乱取も、両校とも譲らず、時間切れで判定へ。わずかなさながら、判定により立教の土井選手が勝ちを収め、立教大学が優勝を果たしました。

個人戦・綜合乱取：

一回戦から激しい攻防が繰り広げられた綜合乱取試合。激しい打ち、投げの応酬と、場内の声援で終始大変な盛り上がりを見せていました。
さてA・Bの二つのブロックに分かれて行われた三回戦までを勝ちすすみ、準決勝に残ったのは、松下選手（千葉連合学生会）、矢沢選手（北海道大学）、川島選手（北東京学生会）、佐々木選手（北星学園大学）の4名でした。
準決勝一回戦、強烈な打ちを得意とする松下選手でしたが、早々に右胴打で技有りをとったものの、打ちが浅めだったり、また矢沢選手の反撃もあって中々ポイントが取れず。しかし早々にとった右胴打で決勝へ進出。準決勝二回戦は、やはり打ちを得意とする川島選手の打ちを交わし佐々木選手が、決勝へ。決勝戦は、昨年に続き連覇を狙う松下選手と佐々木選手の間で行われましたが、やはり試合開始早々に松下選手の右胴打が炸裂。その後試合終盤間近、佐々木選手が打ちで飛び込んできたところに、松下選手の抱腕当が見事に決まり、昨年の学生大会に続き連覇を達成いたしました。

個人戦・捕技乱取：

さて捕技乱取試合では、突出したうまさを見せる選手がおらず、一回戦から終始混戦状態。この混沌とした試合を勝ち抜いて準決勝へ駒を進めたのが、村上選手（千葉連合学生会）、高崎選手（北東京学生会）、茂木選手（北東京学生会）、そして、高階選手（立教大学）の4名でした。
準決勝第一回戦、昨年3位入賞を果たした高崎選手が、僅差の判定で村上選手を下しまずは決勝へ。続いて行われた第二回戦では、基本をしっかり押さえて、落ち着いた試合を見せていた茂木選手が、高階選手を破り決勝へ進出。決勝戦は、北東京学生会（城北綜武館）の二人による同門対決。決勝戦でも、多彩な技を見せていた高崎選手が、茂木選手を抑えて、念願の初優勝を果たしました。

自由形徒手：
例年、派手なパフォーマンスを披露してくれる自由形試合。全部で八組が参加。彼らのパフォーマンスを披露してくれました。
昨年の大会の場合には、形に懲りすぎて時間オーバーになっているケースがみられましたが、今回も8組中4組がタイムオーバー。既定時間をオーバーしての減点が大きく響いて点数も伸び悩んでおりました。この中で比較的例年通りの実力を発揮してくれたのが、今回見事優勝に輝いた谷口/山谷組（札幌学院大学）。そして女性2人による演武ながら、流れのあるスムーズな演武を披露して二位に食い込んだ佐々木/澤田組（北星学園大学）でした。佐々木/西組（富山大学）は、タイムオーバーによる減点があるにもかかわらず、見事三位入賞いたしました。