大会に先立って審判長・小野奥傳師範から、試合上の諸注意があり、その後さっそく、早速Aコート、Bコートに分かれて、試合がスタートいたしました。
組手乱取試合:まずはA、Bコートとも、組手乱取からスタート。総勢15名がエントリー。Aコートからは、ともに富山大の北村選手と小山選手が準決勝へ。Bコートからは、ともに立教大の関野選手、鶴川選手が準決勝へコマを進めました。
A、B どちらのコートも同門対決となった準決勝戦。第一回戦では、小山選手が北村選手を抑えて決勝へ。第二回戦では、鶴川選手が関野選手を抑えて決勝へ。決勝戦では、小山選手が鶴川選手を抑えて、見事優勝に。三位決定戦では、北村選手の善戦もいま一つ及ばず
関野選手が入賞を果たしました。
打込乱取試合:
続いて行われたのが打込乱取試合。男子打込乱取については、エントリーする選手が少なかったため、総当たり戦で、その勝敗によって順位を決めることになりましたが、
女子については、従来通り。女子捕技乱取には、22名の選手がエントリー。激しい攻防が繰り広げられました。
組手乱取同様、立教大、富山大の選手の活躍が目立つ試合でしたが、Aコートからは、立教大・中村選手と富山大・小山選手が準決勝へ。
Bコートからは、立教大・玉川選手、立教大・菅野選手が準決勝へコマを進めました。その後、準決勝を制した中村選手と玉川選手による決勝戦。
玉川選手が正面打ちで技ありを先取。その後は両者ともに激しい打ち合いが展開されましたが、終盤中村選手が玉川選手の正面を交わして右胴打ちで技ありを取ると、
すかさず玉川選手が連打で正面打ちで技ありを取り、試合は、玉川選手が中村選手を制して優勝を果たしました。
綜合乱取試合:15名の選手がエントリーした綜合乱取試合。久々に、綜合乱取らしい、打ちあり、投げありの激しい試合が展開されました。
さて試合の方は、Aコートからは、北大・藤森選手と、立教大・尉遅選手が準決勝へ。Bコートからは、坂戸・矢沢選手と、坂戸・恩田選手が準決勝に進出。
準決勝第一試合は、打ちあり、投げありと多彩な攻撃を見せていた尉遅選手が胴打ち2本を決めて決勝へ。第二試合では、恩田選手がやはり投げ、打ちと多彩な攻撃を見せて、
矢沢選手を抑えて決勝に進出しました。
さて決勝戦。試合早々、恩田選手が後ろ払い巻き込みで技ありを先取。その後互いに激しい打ち、懐に飛び込んでの投げを見せるなど、激戦が展開。
尉遅選手の激しい左胴打ちを受けつつも、恩田選手がすきを突いた正面・左胴の2段打ちで、左胴にて技ありを取り、試合は終了。見事恩田選手が尉遅選手を抑えて優勝を果たしました。
組手乱取試合:エントリー13名で開催されたこの試合。比較的入門して間もない人が中心なわけですが、試合自体は、どの選手もしっかり練習されているせいか?
あまり入門者向けの試合という感じではなく、捕技乱取で今後活躍するであろう選手の登竜門という感じで、各選手ともしっかりとした技が出ておりました。
さて試合の方は、Aコートからは、中村選手(立教大)が決勝進出。Bコートからは鈴木選手(坂戸綜武館)が決勝へ。
決勝戦は両者ともに健闘。技自体はスムースに出ていて大きな違いはありませんでしたが、技一つ一つの流れや、切れ、そして投げたあとの残心などのわずかな差もあり、
鈴木選手が打込乱取に続いてこの部門でも優勝を果たしました。
三位決定戦は、金選手(坂戸綜武館)と、山川選手(富山大)で行われましたが、山川選手の方が途中何本か技に迷いが見られ、それがそのまま判定に影響し、
滞りなく技が出ていた金選手が見事入賞を果たしました。
捕技乱取試合:さて31名という大変大勢の選手のエントリーで開催された捕技乱取試合。Aコート 16名。Bコード 15名にて、1回戦から白熱した試合が繰り広げられました。
Aコートからは、立教大・鎌形選手、尉遅選手が準決勝へ。Bコートからは、立教大・菅野選手と坂戸・吉見選手が準決勝へ進出。準決勝一回戦、立教大の同門対決。
綜合に、捕技にと大活躍していた尉遅選手を僅差で制した鎌形選手が決勝へ。準決勝二回戦では、坂戸・吉見選手が決勝に進出。
さて決勝戦、ともに入り身でミスしたものの、その落ち着いた試合運びで、相手の攻撃に対する受けからのスムースな技への流れがわずかに鎌形選手が上回り見事優勝を果たしました。
三位決定戦は、立教大・藤原選手が尉遅選手を抑えて、見事三位入賞を果たしました。
自由形試合:徒手自由形試合は、総勢7組がエントリー。どの組も点数的には大きな差はなく、さらに既定の時間を超える組も1組しかなく、
点数的には2点差の中での僅差での攻防となりました。
そんな中、会場内にどよめきが走るような相手の胴打ちに対して腕に組みついて腕十字を決めた北大の小林・藤野組が優勝を果たしました。二位には、スムースな技の展開を披露した立教大の植木・中村組
が、そして三位には、坂戸の中澤・矢澤組が入賞を果たしました。
団体戦:団体戦は、立教大学、板橋綜武館、北海道大学、埼玉学生連合の4団体で試合が行われました。
Aコートで実施された、立教 vs 板橋 では、途中立教大の中堅・河辺選手が負傷。一人欠場という形で不利な戦いでしたが、先鋒の綜合、次鋒の捕技、そして副将戦の捕技を制して決勝へ。
Bコートでは、北大 vs 埼学 の試合が行われ、中堅戦まで終わったところで、1対1のイーブン。しかし、埼玉学生連合が、副将戦の捕技、大将戦の綜合を制し、決勝へ。
決勝戦。負傷者がいる立教大の不利なのは目に見えていましたが、それを上回る埼玉学生連合の選手の活躍が光り、4対0の圧勝という形で、埼玉学生連合が団体戦を制しました。