大会に先立って審判長・小野奥傳師範から、試合上の諸注意があり、その後開会式へ。大会会長でもある豊島師範からの挨拶をへて、早速Aコート、Bコートに分かれて、
試合がスタートいたしました。
打込乱取試合:まずは、男子の部、女子の部の打込乱取試合から。男子のエントリーは7名と少ないのに対して、女子の方は、21名と大変多くの選手がエントリー。
1回戦から熱戦が繰り広げられました。
男子の方は、會我部選手(富山大)と鈴木選手(坂戸綜武館)が決勝へ。両者とも激しい打ち合いで試合が進むものの、相打ちが続いて決まり手がかけていたものの、
試合中盤 鈴木選手の左胴打が決まり技ありを選手。そのまま逃げ切って、鈴木選手が見事、會我部選手を抑えて優勝。三位には、試合終了間際の見事な胴打ちで技ありを取った中澤選手(坂戸綜武館)が入りました。
さて女子の方は、一回戦から熱戦の連続。そんな中、五十嵐選手(立教大)と竹内選手(富山大)が決勝へ。決勝戦は試合開始早々に五十嵐選手が左胴打ちで技ありを先取。
試合中盤、竹内選手が正面打ちで技ありを取り返しイーブンになったものの、試合後半、五十嵐選手の左胴打ちが再び決まって、竹内選手を抑えて優勝を果たしました。
三位決定戦は、伊藤選手(北大)と石井選手(立教大)の対戦。試合早々に、伊藤選手が技ありを先取。試合中盤には、石井選手が正面打ちで技ありを取り返すという、こちらも接戦。
その後再び石井選手の左胴が決まって、見事三位入賞を果たしました。
綜合乱取試合:15名の先取がエントリー。久々に、綜合乱取らしい、打ちあり、投げありの激しい試合が展開されました。
さて試合の方は、Aコードからは、その体格を生かした力強い打ちを見せたミハイリック選手(立教大)が勝ち上がって決勝へ。
またBコートからは、恩田選手(坂戸綜武館)が決勝進出。決勝戦は、恩田選手が胴打ちで技ありを取ったまではいいものの、指し打ち注意を2回受けて、
相手に技ありを提供。ただしその後も恩田選手の攻撃の手は緩むことなく再び右胴打ちが決まり、見事優勝を果たしました。
三位決定戦は、大久保選手(北星学園大)と前中選手(北大)という北海道対決。前中選手が打ちで技ありを取れば、大久保選手は後ろ払い巻き込みで技ありを取り返すという熱戦。
その後、どちらも技は決まらないまま試合終了。投げ技で技ありを取った大久保選手が見事三位入賞を果たしました。
組手乱取試合:エントリー13名で開催されたこの試合。比較的入門して間もない人が中心なわけですが、試合自体は、どの選手もしっかり練習されているせいか?
あまり入門者向けの試合という感じではなく、捕技乱取で今後活躍するであろう選手の登竜門という感じで、各選手ともしっかりとした技が出ておりました。
さて試合の方は、Aコートからは、中村選手(立教大)が決勝進出。Bコートからは鈴木選手(坂戸綜武館)が決勝へ。
決勝戦は両者ともに健闘。技自体はスムースに出ていて大きな違いはありませんでしたが、技一つ一つの流れや、切れ、そして投げたあとの残心などのわずかな差もあり、
鈴木選手が打込乱取に続いてこの部門でも優勝を果たしました。
三位決定戦は、金選手(坂戸綜武館)と、山川選手(富山大)で行われましたが、山川選手の方が途中何本か技に迷いが見られ、それがそのまま判定に影響し、
滞りなく技が出ていた金選手が見事入賞を果たしました。
捕技乱取試合:さて30名という大変多くの選手のエントリーのあった捕技乱取試合。A・B、それぞれのコートに、
15名ずつの選手がいるという大変なことになっていました。
このカテゴリ。選手層の厚い立教大勢の躍進が目立つ試合が続きました。Aコートからは、前年の覇者でもある五十嵐選手(立教大)が順当に勝ち上がり決勝へ。
そしてBコートからは、吉見選手(坂戸綜武館)が進出。決勝戦では、技の切れ、流れで圧倒した五十嵐選手が連覇を果たしました。
吉見選手は決めのところで痛恨のミスをしたことが悔やまれるところでした。
三位決定戦は、藤原選手が切れのいい技を連発して、見事三位入賞を果たしました。
自由形試合:徒手自由形試合は、立教大学から2組、坂戸綜武館からは、3組、これに北海道大学、北大・北星合同組と、6組で競われました。
制限時間 25秒以内で、自由に技を組み合わせて行う演武試合。時間オーバーは、減点もあります。立教から出場した2組とも、演武内容は素晴らしかったものの、
時間オーバーの減点で惜しくも、入賞を逃すというシーンも。
そんな中、一つ抜きんでた 五十嵐選手・石井選手組(立教大B)が見事に優勝を果たしました。北星学園の大久保選手と北大の唐澤選手組も検討して二位入賞を果たしました。
団体戦:団体戦は、立教大学A、北大・北星合同、埼玉学生会、立教大学Bの4組で試合が実施されました。
Aコートで実施された、立教A vs 北大・北星合同 では、選手層の厚さを見せた、立教Aが3対1で勝ち上がって決勝へ。Bコートで実施された、
埼玉学生連合と、立教B の試合では、大将戦が終わった段階では、1対1の引き分け。その後代表による綜合乱取になり、
代表戦を制した埼玉学生連合が決勝へ進出しました。
決勝戦では、先鋒、次鋒、中堅とと3連勝した立教Aが優勝。大将戦では埼玉学生会も1つ勝ちを取りましたが、そこまで。三位決定戦は接戦。
副将戦が終わった段階では、2対2の引き分け。その後の、大将戦を制した北大・北星合同チームが入賞を果たしました。