令和七年度第一回東京連合段審査会
去る6月22日(日)、板橋区小豆沢体育館 第一武道場におきまして、令和七年度・第一回東七京連合段審査会大会が実施されました。
合気道初段、二段、三段。居合道初段、四段、杖道二段、柔拳法初段の各審査と、形審査が実施されました。

13時半過ぎ、合気道から段審査がスタート。合気道は、学生会からの参加者も多く、初・二段が中心。
初段戦の方は、初めての受験にもかかわらず、しっかり練習して臨んでいる方も多いのか、相対的にはその試合のレベルも高く、
驚くような試合を見せる選手もおりました。二段戦・三段戦においては、試合内容もベテランらしさを感じられるものの、初段のレベルが高かっただけに、
ちょっと残念なところもありました。
変化技・応用技が躊躇なく出ているところについては、その練習の成果もあらわれていたものと思われます。
ただし1つ残念なのが、蹴りに対する受け。蹴る方も、相手を思ってなのか? 当て蹴りの割には、相手に対してまっすぐ蹴っていないのか、それを受ける捕り側も、入身をしなくても、蹴りを交わして捕りに行けるという状況。
蹴りに対する捌きがほとんどできていないようでした。こうした蹴りの攻撃も、しっかり相手を攻撃する、攻撃された捕り側も、しっかり入見で捌く。
相手のことを考えたら、当たらないようにではなく、やはりしっかり相手を狙って、届くように蹴る。これが礼儀でもあります。
全体的には、先輩方の姿を見て稽古していることもあって、後輩の皆さんの初段のレベルも上がっているんだな?と思わせるところを多々実感させられた段審査でした。
さて試合ののち実施された形審査。こちらについては、しっかり練習されてきていることもあって、相対的に大きなミスもなく、
無難に形をこなしていたようでした。
さて合気道が終わると、杖道、居合道、柔拳法の各審査に突入。今回はこちらも、相応の受験者がおり、白熱した戦いが繰り広げられました。
柔拳法組手乱取試合は、激しい突き、蹴りの攻防が見られました。本来であれば、投げもある柔拳法。元々は、合気道と違って、技や攻撃に制限をしない
ということで、タックルで組み付くものありだし、道着をつかんで投げに持ち込むのもありな、総合格闘技的な要素を含んでいます。
投げがあるからこそ組つかれないためにも、間合いを詰めて攻撃できない... というのが本来の姿なわけですが、間合い関係なく相手に詰め寄って蹴りや突きを繰り出すような試合が多く、
ちょっと考えさせられるところが多かった試合でした。
居合道初段も、レベルの差はほとんどなく激戦。僅差で勝敗が分かれることもあり、延長戦に突入する例も散見されました。
初段戦では、どうしても切り付けの不十分や技の不正確が随所で見られ課題も多かったようです。
杖道・捕杖乱取では、試合上の攻撃(受け)に対するルールに対する認知が行き届かなかったため、誤った攻撃をして減点されてしまうケースもあり、
ちょっと残念な結果になってしまった選手も多かったようです。試合を行う上でのルールの周知・徹底は、運営側としても今後の課題となりました。
最後に実施された居合道と柔拳法の形審査。
居合道、柔拳法ともに無難にこなしていた人がいる一方で、残念な結果になってしまった方もおり、受験者各人がその課題を認識された審査となったようです。
今回の段審査の後、東京連合主催による、初傳、中傳の師範研修も実施。段審査後で、審判に、あるいは選手にと段審査に参加された大勢の先生方も参加、
段審査あとでお疲れなところ、午後20時過ぎまでその審判技法などの研修が行われました。
今後の段審査や大会などにおいて審判として活躍してくれることが期待されています。11月にも、2回目の初傳・中傳研修の実施が予定されていますが、
今回参加している先生方は、その研修をもって、晴れて初傳・中傳の先生となり、審判デビューすることになります。

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