14時に開会式が始まり、先日他界された宗家・中村久先生に対して、黙祷を行った後、開会の辞や祝辞などにはいり、14時半、
ひととおりのセレモニーのち、早々に試合へ突入。熱戦の火ぶたが切って落とされました。
抜刀試合:21名の選手がエントリーした抜刀試合。ベテラン勢、そして若い新しい力とが、激突。熾烈な試合を展開いたしました。
そんな中、村上選手(松戸)、武田(久)選手(千葉)、田中選手(坂戸)、そして神谷内選手(坂戸)が準決勝へ。
準決勝一回戦、村上選手と武田選手の試合は、二本先行した村上選手が、2対0、で逃げ切り決勝へ。
そして準決勝二回戦では、田中選手が一刀目の切り付けの速さで、神谷内選手を寄せ付けず、3対0 で決勝に進みました。
決勝戦、村上選手と田中選手の試合は、両者ともに一刀目の切り付けが早く、1対1 4相打ちで臨んだ最後の7試合目の納刀試合で、村上選手の納刀ミスもあり、1対2 で田中選手が接戦を制しました。
三位には神谷内選手が武田選手を抑えて入賞いたしました。
捕杖乱取試合:個人戦のもう一つでもある捕杖乱取ですが、こちらは14名の選手によるエントリーで試合がスタート。
こちらベテラン勢が活躍する中、若手も着実に力をつけて、接戦を繰り広げました。
そんな中、準決勝にコマを進めたのは、菊池選手(坂戸)、村上選手(松戸)、武田(久)選手(千葉)、そして佐藤選手(松戸)の4名。千葉勢が占める形となりました。
準決勝第一試合は、若手同士の対決。菊池選手と村上選手でしたが、ともに大きなミスはなくきわどい判定になりましたが菊池選手が村上選手を抑えて決勝へ。そして第二試合はベテラン同士。武田選手と佐藤選手。
素早い動きの佐藤選手に対して、途中戸惑いを見せながら1つ1つの技を丁寧にかけていく武田選手でしたが、こちらも副審の判定は赤白分かれる僅差。
この僅差を抑えて制したのが武田選手でした。
決勝戦。菊池選手と武田選手の試合では、そうした両者の試合の展開の違いがくっきりその差につながり、捕られてから技に入るまでの動きが終始非常にスムーズで、
技一つ一つにもそつなさを見せていた菊池選手が武田選手を抑えて見事に優勝を果たしました。三位には村上選手が入賞。こちらでも若手が台頭、世代交代が進んでいるようでした。
自由形試合:4組と出場組が少なかった自由形試合。
全体的には、どの組も大きなミスはなく、さらに刀を置きに行くようなこともなく、刀もよく振れていたので接戦でした。そんな中で若手二人組、菊池・田中組(坂戸)の迫力のある一つ頭抜きんでた動きの速い演武を披露し、
見事に優勝を果たしました。二位には、東郷・服部組(埼玉)、三位には後藤・松下組(千葉)が入賞を果たしました
規定形試合:こちらは、全部で7組が参加。
規定形の場合、三人の動作が揃っていることは言うまでもありませんが、その技一つ一つも当然、力強く・実践的な部分も求められます。
ただし本番となると、どうしても遅れるものがでたり、ミスするものがでたりで、三人の動作がそろわなかったり、さらにはそろえるという部分が前面に出すぎると、動作はそろっていても、刀が振れていない、
つまり、単に刀を置きに行くような動作が目立ってしまうという悪い面も出るため、練習量がものをいう形試合になります。
そんな中で、しっかり刀が振れていた力強い演武を見せていたこちらも若手で揃えた 前田・中川・菊池組(埼玉)が優勝を果たしました。二位には、神谷内・善波・麻見組(坂戸)、三位には佐藤・永瀬・池田組(松戸)が入賞を果たしました。

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≪ 大会結果 ≫
順位 |
氏名/団体 |
所属 |
個人戦 |
抜刀試合 |
|
1位 |
田中 潤之介 |
(坂戸綜武館) |
2位 |
村上 紘輔 |
(松戸綜武館) |
3位 |
神谷内 裕 |
(坂戸綜武館) |
敢闘賞 |
武田 久子 |
(千葉綜武館) |
捕杖乱取試合 |
|
1位 |
菊池 渉 |
(坂戸綜武館) |
2位 |
武田 久子 |
(千葉綜武館) |
3位 |
村上 紘輔 |
(松戸綜武館) |
敢闘賞 |
佐藤 晋一郎 |
(松戸綜武館) |
|
順位 |
氏名/団体 |
所属 |
団体戦 |
自由形試合 |
|
1位 |
菊池 渉/田中 潤之介 組 |
(坂戸綜武館) |
2位 |
東郷 将希/服部 美賢 組 |
(埼玉綜武館) |
3位 |
後藤 茂/松下 裕里 組 |
(千葉綜武館) |
敢闘賞 |
池田 薫/永瀬 桃菜 組 |
(松戸綜武館) |
規定形試合 |
|
1位 |
前田/中川/菊池 組 |
(埼玉綜武館) |
2位 |
神谷内/善波/麻見 組 |
(坂戸綜武館) |
3位 |
佐藤/永瀬/池田 組 |
(松戸綜武館) |
敢闘賞 |
小沼/倉持/山本 組 |
(武蔵嵐山綜武会) |
|