13時半に開会式が始まり、開会の辞や審判長注意など一通りのセレモニーのち、14時過ぎには早々に試合へ突入。
AB2面で同時進行。まずは、組手乱取、捕技乱取、打込乱取、綜合乱取の順で、1・2・3回戦までがスタート。
新人戦の幕が切って落とされました。
組手乱取試合:
組手乱取には、25名がエントリー。大きな間違えでもしない限り、
なかなか勝敗のつきにくい組手乱取。常に僅差の試合が続いてましたが、落ち着いて自分のペースを守れていた選手、
基本に忠実に技を繰り出せた選手が残る形になり、準決勝へは、山口選手(電大)、部田選手(埼玉連合)、福島選手(埼玉連合)、
益川選手(日大理工)の4名が進出。
新人戦とは言いつつも高校生で出場した埼玉連合の福島選手の安定感は、緊張気味のその他の選手とは違って、少年部からやっていることもあって、
のびのびと試合を運び、山口選手と行われた決勝でも福島選手の安定感は変わらず。福島選手が優勝いたしました。
2位には、山口選手(電大)、3位に益川選手(日大理工)、そして敢闘賞には、部田選手(埼玉連合)が入賞いたしました。
打込乱取試合:
綜合乱取への登竜門ともなる打込乱取試合。今回は、21名がエントリー。
一回戦から激しい攻防が繰り広げられました。
とにかく手数をという意識が強いせいか?間合いが近すぎたり、逆に遠かったりとあまり数の割には有効打は少なく、
その一方で自分の間合いを意識してできている選手もおり、そうした経験の差が大きくものを言ったような感じでした。
試合の方は、これまた接戦を制して勝ち上がってきたのが福島選手(埼玉連合)、福田選手(電大)、田中選手(埼玉連合)、
部田選手(埼玉連合)の4名。埼玉連合の高校生4名の活躍が目立ちました。
この4名による準決勝も、やはり経験の差なのか?準決勝一回戦は福島選手が。二回戦は田中選手が勝ち進み、
同門対決による決勝を迎えることになりました。
決勝戦、ともに譲らず、追いつ追われつの試合展開となりましたが、一瞬の隙を突いた田中選手の打ちが決まり手となり、
田中選手が優勝。2位には福島選手。3位には部田選手と、この部門は、埼玉連合学生会が独占いたしました。敢闘賞には、
福田選手(電大)が入賞いたしました。
捕技乱取試合:
総勢13名のエントリーで始まった捕技乱取試合。打込乱取や、組手乱取に比べるとちょっと少なめでした。
序盤の一二三回戦を見ていると、入身や受けの不十分なども見受けられましたが、やはり不十分な体捌きや、
受け間違えなどの細かい点でのミスが響いて勝敗がわかれていたようです。
後半になるとやはり経験に勝る黒帯の選手の台頭が目立ち、準決勝へは、田中選手(電大)、石島選手(日大理工)、肥田選手(立教)、
和田選手(日大理工)の4名が進出。そしてその後、準決勝の僅差の試合を勝ち残って決勝へ進出したのが、石島選手と和田選手。
決勝戦は理工同士の同門対決となりました。緊張のせいか、この前の試合までに見られなかった受けなどにミスを連発する石島選手に対して、
基本に忠実に落ち着いて技を繰り出す和田選手が見事に優勝を果たしました。2位には石島選手、3位には田中選手。そして敢闘賞には、肥田選手が入賞いたしました。
綜合乱取試合:
綜合乱取はエントリーが非常に少なく、総勢で7名。試合の中でも一番の盛り上がりを見せる綜合乱取なので、
出場選手が少ないのは非常に寂しい限りでした。
さて打込乱取と異なり投げが加わる綜合乱取。打込乱取のように間合いを気にせず打ちに専念できないこの試合。うかつに深追いしすぎて逆抱腰車で投げられてしまうケースもちらほら。
そんな中で、勝ち上がったのは、石島選手(日大理工)、宮城選手(立教)、田中選手(電大)、そして木暮選手(日大理工)の4名でした。準決勝一回戦では、
捕技で優勝を逃した石島選手が、宮城選手を抑えて決勝へ。第二回戦では田中選手が木暮選手を抑えて決勝へ。決勝戦は、捕技乱取の準決勝と同じ取り組みとなりました。
捕技の決勝で不覚をした石島選手は、序盤から飛ばして、打ちに、投げにと多才な攻撃を仕掛けて田中選手を圧倒。そのまま押し切って綜合乱取では、石島選手が優勝を。
2位には田中選手が、そして3位には宮城選手、敢闘賞には、木暮選手が入賞いたしました。
例年になく過ごしやすい一日となった今日の学生新人戦。綜合乱取の決勝戦では、場内は多くの声援と熱気で沸き立っていました。
総評にもありましたが、最後はやはり基本を如何にしっかり理解し会得しているか?といったところで勝敗が決した部分も多く、
わずかなミスが最後になってネックになっている様な面が散見されました。
今回活躍した埼玉連合学生会の高校生たちを見ていると、経験の差がここまではっきり現れるものなのかな?という点もありますが、
それにもまして、普段から足体、残心などの基本を如何にしっかり稽古出来ているかが勝敗を決するポイントにもなっておりました。

≪ 大会結果 ≫
順位 |
氏名/団体 |
所属 |
個人戦 |
組手乱取試合 |
|
1位 |
福島 一貫 |
(埼玉連合学生会) |
2位 |
山口 大智 |
(東京電機大学) |
3位 |
益川 香 |
(日大理工) |
敢闘賞 |
部田 雄樹 |
(埼玉連合学生会) |
打込乱取試合 |
|
1位 |
田中 潤之助 |
(埼玉連合学生会) |
2位 |
福島 一貫 |
(埼玉連合学生会) |
3位 |
部田 雄樹 |
(埼玉連合学生会) |
敢闘賞 |
福田 航也 |
(東京電機大学) |
|
順位 |
氏名/団体 |
所属 |
個人戦 |
捕技乱取試合 |
|
1位 |
和田 有加 |
(日大理工) |
2位 |
石島 廣輝 |
(日大理工) |
3位 |
田中 研造 |
(東京電機大学) |
敢闘賞 |
肥田 朋子 |
(立教大学) |
綜合乱取試合 |
|
1位 |
石島 廣輝 |
(日大理工) |
2位 |
田中 研造 |
(東京電機大学) |
3位 |
宮崎 大樹 |
(立教大学) |
|

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