<合気道綜合乱取>:
22名のエントリーで始まった綜合乱取。A/B2会場に分かれて、3回戦までは同時進行で行われました。
A会場では藤本選手(品川綜武館)、戸来選手(札幌学院大学)が的確な打ちを披露して順当に準決勝へ、
B会場では打ち・投げのコンビネーションを見せた松下選手(千葉綜武館)と、やはり相手の隙をついた打ち技を見せて勝ち上がってきた
国松選手(城北綜武館)が準決勝に進出。
準決勝第一試合となった、藤本選手と戸来選手の戦いでは、打ちの鋭さに勝る戸来選手が決勝進出を決め、
一方第二試合では、松下選手の打があっという間に決まり決勝進出を決めました。
決勝戦を前に行われた3位決定戦では、国松選手が藤本選手を破って三位に入賞、藤本選手は敢闘賞となりました。
さて決勝戦は、五連覇を狙う松下選手と、これまでの試合、打ち投げともに冴え渡って決勝まで進出してきた戸来選手との組み合わせ。
試合が始まってすぐに松下選手が右胴で技ありを取ると、負けじと戸来選手も胴打ちで技ありを取るというシーソーゲーム。
松下選手は再三投げの体制に入るものの、いまひとつ投げきれず、技ありまで捕れないまま、試合時間が終了。雌雄は判定に持ち越されました。
結果、終始攻め続けた松下選手が、戸来選手を抑えて優勝。五連覇を果たしました。
<合気道捕技乱取>:
30名という大勢の選手のエントリーのもと始まった捕技乱取試合。各道場の経験豊富な強者達が、それぞれ実力を発揮し順当に勝ち上がり、
A会場では佃選手(坂戸綜武館)、高瀬選手(本部綜武館)、B会場では昨年の覇者、佐藤選手(坂戸綜武館)と星野選手(品川綜武館)4名が準決勝へ駒を進めました。
準決勝第一試合。佃選手も自分のペースを崩さず試合をこなしてきたものの、昨年二位の高瀬選手が、佃選手の捕りに対しタイミングよく技を繰り出し、リズムよく相手の攻撃に対応、
ここは経験の差を見せつけて決勝へ進出を決めました。
第二試合では、昨年と同じ組み合わせでしたが、佐藤選手が、星野選手を翻弄。大きくゆったりとした中でも切れのいい技を見せて、決勝へ。そして決勝戦は、
5年連続となりますが、今年も高瀬選手と佐藤選手により行われました。
ところで決勝戦を前に行われた三位決定戦。こちらは、やはり経験の差を見せつけた形になってか、星野選手が佃選手を抑えて三位入賞。佃選手は敢闘賞となりました。
さて決勝戦。佐藤選手、高瀬選手ともに二回戦から登場。順当に勝ち上がって決勝戦へ進出した2人でしたが、そつなくこなす佐藤選手に対して、
胸袖を捕られた時に一瞬迷いを見せたところが大きく響いて、終始自分のペースで高瀬選手の攻撃を的確にこなした佐藤選手が見事優勝、三連覇を果たしました。
<柔拳法組手乱取>:
合気道に比べるとエントリー数は少ないものの、激しい試合が繰り広げられる柔拳法のく組拳乱取試合。
昨年の覇者や入賞者を中心に、各道場の強者が名を並べるまさに戦国時代の様相。
15名のエントリーで始まった組拳乱取。準決勝へ駒を進めたのは、直井選手(松戸綜武館)、宮島選手(城北綜武館)、
そして飯島選手(品川綜武館)、来迎選手(品川綜武館)でした。
準決勝第一試合では、食い下がる宮島選手を抑えて、直井選手が決勝へ。第二試合では昨年の覇者飯島選手が上段をとれば、
来迎選手が中段で返すという展開でしたが、最後に飯島選手が上段を決めて、決勝へ。
決勝戦を前に行われた、三位決定戦では、これまで言い動きを見せていた宮島選手でしたが、来迎選手の上段が2本決まり見事三位に入賞。
宮島選手は敢闘賞となりました。さてその後行われた決勝戦。飯島選手は上段突きを決めるものの、直井選手が相手の突きをかわして中段を2本決めて見事初優勝。
飯島選手は二位となりました。
<自由形試合・徒手>:
例年盛り上がりをみせている自由形試合。本大会では、総勢13組の選手達によって、そのパフォーマンスが繰り広げられました。
徒手の部では、点数に大きな差がでず1点以内の僅差で優勝から敢闘賞までが決まる接戦。また結果的には、富山、
北海道勢が一位から三位までを占めました。
80.7点で優勝を果たしたのは、島田・丸山組(札幌学院大学)。わずかな差で惜しくも二位になったのが矢島・岩城組(富山大学)。
そして、更にわずかな差で三位となったのは、上遠野・野原組(北海道大学)でした。更に僅差で敢闘賞に入賞したのは、西村・宮崎組(坂戸綜武館)と、
それぞれわずか、0.3ポイント差の接戦でした。
<自由形試合・武器>:
武器の部も、総勢13組がエントリー。ただし、棄権が2組あったので、実際には11組の間で競われました。
こちらは得物を使うだけに、互いの呼吸がうまく合わないと大きなミスにつながるといった難しい面があります。
比較的杖を使う組が多かったものの、今回も扇子や椅子、短刀や帯など多彩なものを武器として利用した演武が繰り広げられました。
この中で、頭一つでた形で見事優勝を果たしたのは、杖を利用した見事な連携を見せた鈴木・山本組(北海道大学)。始まりから終わりまで、
息つぐまもなく繰り出される技の連携は見事でした。二位には、武田・後藤組(千葉綜武館)が入賞。こちらも杖を利用した演武で、
見事な連携を見せておりました。三位には扇子を利用した岩崎・中島組(品川綜武館)が、そして敢闘賞にはやはり杖を利用した技を見せた野田・川満組(坂戸綜武館)
が入賞いたしました。
<少年部稽古風景>:
決勝戦・三位決定戦を控えて、一段落したところで行われる、少年部の稽古風景。
今年は子供たちの数もさほど多くなく、ちょっと寂しい稽古風景でしたが、
参加した子供達は最後まで元気よく、受身、基本の投げ、そして模範捕技乱取にと、
元気な稽古風景を披露してくれました。
さて、本大会で当流派の本年の主なイベントが終了いたしました。今年も一年間、各大会にご来場・ご声援頂き、誠にありがとうございました。
また来年も、よろしくお願いいたします。

≪ 大会結果 ≫
順位 |
氏名/団体 |
所属 |
合気道・綜合乱取 |
1位 |
松下 裕里 |
千葉綜武館 |
2位 |
戸来 広明 |
札幌学院大学 |
3位 |
国松 健也 |
城北綜武館 |
敢闘賞 |
藤本 耕司 |
品川綜武館 |
合気道・捕技乱取 |
1位 |
佐藤 仁 |
坂戸綜武館 |
2位 |
高瀬 洋之 |
本部綜武館 |
3位 |
星野 久子 |
品川綜武館 |
敢闘賞 |
佃 あつ子 |
坂戸綜武館 |
柔拳法・組手乱取 |
1位 |
直井 翔平 |
松戸綜武館 |
2位 |
飯島 正和 |
品川綜武館 |
3位 |
来迎 貴良 |
品川綜武館 |
敢闘賞 |
宮島 充 |
城北綜武館 |
|
順位 |
氏名/団体 |
所属 |
自由形試合徒手の部 |
1位 |
島田 修平/丸山 青空組 |
札幌学院大学 |
2位 |
矢島 琴音/岩城 蓮組 |
富山大学 |
3位 |
上遠野 一広/野原 幸組 |
北海道大学 |
敢闘賞 |
西村 幸佳/宮崎 裕司組 |
坂戸綜武館 |
自由形試合武器の部 |
1位 |
鈴木 宜之/山本 逸生組 |
北海道大学 |
2位 |
武田 康/後藤 茂組 |
千葉綜武館 |
3位 |
岩崎 久美/中島 華奈子組 |
品川綜武館 |
敢闘賞 |
野田 政喜/川満 雄樹組 |
坂戸綜武館 |
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