13時半に開会式が始まり、開会の辞や審判長注意など一通りのセレモニーのち、14時過ぎには早々に試合へ突入。
AB2面で同時進行。まずは、組手乱取、打込乱取の1・2・3回戦までがスタートの幕が切って落とされました。
組手乱取試合:
組手乱取には、19名がエントリー。一回戦はA、Bコート含めて3試合のみ。
実質、二回戦から。全体として、僅差の試合が続いてましたが、落ち着いて自分のペースを守れていた選手が必然的に残る形になり、
準決勝へは、北田選手(日大理工)、岩崎選手(立教)、田中選手(電大)、小岩選手(日大)の4名が進出。
僅差とは言え、一回戦から落ちついて自分のペースを守ってきた、北田選手は、準決勝では、岩崎選手を、決勝でも、
田中選手を破り、見事優勝いたしました。惜しくも、田中選手は準優勝。そして、小岩選手が三位に入賞いたしました。
A面・B面とも立教勢の勢いが群を抜いており、準決勝に進んだのは、宮崎選手(立教大学)、癸生川選手(立教大学)、
打込乱取試合:
綜合乱取への登竜門ともなる打込乱取試合。今回は、15名がエントリー。
一回戦から激しい攻防が繰り広げられました。
どうしても相手のうちに対して交わした姿勢から返しで打をだす関係で体制が崩れて横打になったり、
知らず知らずのうちに十分な間合いが取れなくなったりと、こちらは多少荒れた感もありましたが、
試合としては面白い、見応えのある試合が多かったものと思います。
また今回、打込乱取に女性が2名エントリー。男性に混じって、よく健闘していましたが、
一つ力及ばず、思うような結果が残せず、悔しい思いをされていたようです。
今後こうした打込み乱取や、綜合乱取にも女性が進出して、女性だけでトーナメントが組めるようになると、
女性の活躍の場は更に広がるのかもしれません。
さて試合の方ですが、一、二、三回戦を終えて準決勝に進んだのは、橋爪選手(電大)、細田選手(電大)、岩崎選手(立教)、
田中選手(電大)の4名でした。この分野における今回の電大生の活躍がめざましく、橋詰選手が優勝、二位には田中選手、
そして三位には細田選手と電大生で占める形になりました。
捕技乱取試合:
総勢21名のエントリーで始まった捕技乱取試合。
序盤の一二回戦では試合の流れを見ていると、入身や受けの不十分なども見受けられましたが、
後半は見事な試合が連続。黒帯、青帯など混ざっての試合ですが、黒帯に決して退け劣らない選手も多数。
勝敗の差は僅差。技のダブり、入身などの足体の間違えなど些細なミスにより勝敗が分かれる試合も多かった様です。
この中で勝ち抜いてきたのが、鈴木選手(日大理工)、三浦選手(日大理工)、兼田選手(日大理工)、伊藤選手(電大)の4名。
理工勢に混じって、健闘した伊藤選手でしたが、力が及ばず、一位から三位までが日大理工が占める形となりました。
同門対決の試合の中、見事優勝に輝いたのは、兼田選手。二回戦から出場の兼田選手は、準決勝、
決勝に至っても自分のペースを崩すことなく、また相手の攻撃に確実に反応できており、僅差の続く試合を勝ち抜きました。
準優勝には、鈴木選手(日大理工)、そして三位には三浦選手(日大理工)が入賞いたしました。
綜合乱取試合:
総勢12名のエントリーと、他の部門に比べると人数も少ないものの、打込乱取にない、投げが加わり、
一回戦から緊迫した試合が続きました。相対的に見てどの選手も、打込乱取同様に間合いが今ひとつつかみきれていないようで、
間合いが近すぎる傾向がありました。また全体的には投技が少なく、実際のところ少ないと言うよりは十分な形になりきれておらず、
完全に相手の懐に入ったり、完全に投げの体制に入れるまでのタイミングがうまくとれていなかったようです。
このあたりはやはり試合経験の差というところでもあり、今後に期待される部分でもあります。
さて試合の方ですが、準決勝までコマを進めたのは、飯田選手(日大理工)、宮崎選手(立教)、鈴木選手(日大理工)、市川選手(立教)の4名。
試合はまさに日大理工 VS 立教 という様相になりました。
準決勝戦を勝ち抜いて行われた決勝戦は、宮崎選手と市川選手という同門対決。試合は両者とも譲らず判定へ。
僅差ながら宮崎選手が優勝し、市川選手が準優勝。そして三位決定戦も飯田選手と鈴木選手による日大理工の同門対決。
こちらもわずかな隙をついて技ありを取った飯田選手が鈴木選手を抑えて三位入賞を果たしました。
今年の学生大会。日大理工の選手の皆さんのがんばりが目立った大会でした。
試合を見ていると技の一つ一つを見ると大きな差はないと思われますが、試合経験の差、試合会場の独特な空気の中で普段の力を発揮できるかどうか?
といったところで思うような力も発揮できず、勝敗が決した部分も多いものと思われます。
今大会活躍した各大学の選手皆さんには一層の飛躍を、そして今大会惜しくも結果を出せなかった選手の皆さんに於いては、
今後の一層の活躍を期待したいと思います。今後の段審査や全日本に向けて、出場選手皆さんにとって本大会が大きなワンステップとなってくれる事と思われます。
最後に大会運営に携わった、日本学生合気道連盟の幹事長他皆さん、審判を行った先生方、そして出場された選手の皆さん、
お疲れ様でした。

≪ 大会結果 ≫
順位 |
氏名/団体 |
所属 |
個人戦 |
組手乱取試合 |
|
1位 |
北田 潤 |
(日大理工) |
2位 |
田中 研造 |
(東京電機大学) |
3位 |
小岩 里沙 |
(日本大学) |
打込乱取試合 |
|
1位 |
橋爪 脩平 |
(東京電機大学) |
2位 |
田中 研造 |
(東京電機大学) |
3位 |
細田 亮 |
(東京電機大学) |
|
順位 |
氏名/団体 |
所属 |
個人戦 |
捕技乱取試合 |
|
1位 |
兼田 一輝 |
(日大理工) |
2位 |
鈴木 豊穣 |
(日大理工) |
3位 |
三浦 智博 |
(日大理工) |
綜合乱取試合 |
|
1位 |
宮崎 一郎 |
(立教大学) |
2位 |
市川 孝文 |
(立教大学) |
3位 |
飯田 講平 |
(日大理工) |
|

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