13時半に開会式が始まり、開会の辞や祝辞などひととおりのセレモニーのち、
早々に試合へ突入。Aコートでは抜刀試合が、そしてBコートでは杖道の捕杖試合の同時進行。
第34回の居合道大会の火ぶたが切って落とされました。
抜刀試合:24名がエントリーした抜刀試合。1・2回戦から僅差の接戦が繰り広げられました。
1・2・3回戦では、切り付けの不正確や納刀の不十分などにより勝敗がが分かれるシーンも多く、
こうした中、勝ち上がってきたのは、経験豊富なベテラン勢が中心でした。
準決勝には、ベテラン勢に混じってよく健闘し、1回戦から勝ち上がってきた熊倉選手(本部)、32回大会の覇者・
星野選手(品川)、33回大会の覇者・村上選手(松戸)、そしてベテラン・来迎選手(品川)の四名。
この四名で競われた準決勝では、まさに一瞬のとまどいなどにより勝敗が決する試合の連続。準決勝1回戦では、
ここまで健闘した熊倉選手を星野選手が抑えて決勝へ。2回戦は、昨年の覇者・村上選手が来迎選手を抑えて決勝へ。
決勝戦は、第32回大会の覇者 VS 第33回大会の覇者 という試合となりました。
決勝戦を控えて、最初に3位決定戦が行われましたが、ここまで健闘してきた熊倉選手にもやや疲れが見えてか、
来迎選手にかなわず。来迎選手が3位に入賞、熊倉選手は敢闘賞となりました。
さて決勝戦。ともに抜刀・納刀の早さでは引けをとらない両者。接戦の連続でしたが、わずかな差で村上選手が星野選手を抑えて優勝を果たし、
昨年に続き連覇を成し遂げました。
捕杖試合:こちらは18名のエントリーのもと始まった捕杖試合。抜刀試合とのかけ持ちの選手もおり、
せわしい中での試合となりました。
試合の方は、ベテラン勢にまざって、新しい顔ぶれの躍進も目立ったようです。
1-3回戦までを終えて、準決勝に進んだのが、佐藤選手(松戸)、星野選手(品川)、武田選手(千葉)、
そして木村選手(松戸)の4名。
準決勝第一試合では新鋭・佐藤選手が、そして第二試合では、ベテラン武田選手が決勝に進出を決めました。
どの試合も多少、相手の捕り(攻撃)からの技へのスムーズな流れなど、僅差の試合の連続。
準決勝では、木村選手が星野選手を抑えて、3位に。星野選手は敢闘賞となりました。
決勝戦。捕りからの技へのスムーズな流れ、そしてしっかりした技を終始繰り出していた武田選手が、本大会大躍進の新鋭・
佐藤選手を抑えて優勝いたしました。
自由形試合:12組で競われた自由形試合。全体的に、比較的ずば抜けたうまさを見せる団体もなく、
1〜3位までは、80.0〜80.7点と1点未満の点差で雌雄を決する形となりました。
また帝京中高校、駒大高などの高校生達も、よく健闘したものの、3位入賞までは後一歩及びませんでした。
この接戦を制して優勝したのが、滝口・村上組(松戸)、0.4点差で2位には、武田・後藤組(千葉)、
そしてさらに0.3点差で、星野・中島組(品川)が入賞。敢闘賞には、坂下・佐藤組(上富)が入賞いたしました。
既定形試合:こちらも合計12組にて競われました。
2人より3人であわせることの難しさもありましたが、こちらでは、駒大高の高校生が健闘。佐藤・斉藤(寿)・斉藤(亮)組
で昨年に続き連覇を狙う坂戸勢が、今年も息のあった形を披露。見事優勝を果たしました。2位には、林・稲見・村上組(松戸)、
そして3位には、望月・松岡・鈴木組(川越)が入賞を果たしました。こうしたベテランの中でよく健闘し、
敢闘賞になったのが谷崎・上小牧・日置組(駒大高)でした。中村・鳥飼・祝組(帝京)もよく健闘しましたが入賞までには及びませんでした。
抜刀斬試合:抜刀斬試合。真剣により巻き藁を斬り、その切口、残心・納刀、
そして規定時間などで競います。総勢12名がエントリ−。1名欠場で、11名で競われました。
1回戦、皆、気迫のこもった斬りを披露。1回戦までは、間合いの取り方や手の内の締めが甘く、
斬り損じた人達が敗退。そして2回戦では、わずかな切口、角度やバランス、
そして納刀などにより審査が行われ、佐藤選手(坂戸)、渡辺選手(本部)、木下選手(本部)、
大矢選手(南總)、井上選手(城北)の4名が3回戦の決勝へ進出いたしました。
1・2回戦までと違って、決勝戦すべてが終わったところで、どの選手もミスが見られ、
僅差ながら佐藤選手が優勝、2位には渡邊選手が、3位には木下選手が入賞いたしました。
敢闘賞には、大矢選手が入賞となりました。

≪ 大会結果 ≫
順位 |
氏名/団体 |
所属 |
個人戦 |
抜刀試合 |
|
1位 |
村上 紘輔 |
(松戸綜武館) |
2位 |
星野 久子 |
(品川綜武館) |
3位 |
来迎 貴良 |
(品川綜武館) |
敢闘賞 |
熊倉 正博 |
(本部綜武館) |
抜刀斬試合 |
|
1位 |
佐藤 等 |
(坂戸綜武館) |
2位 |
渡邊 英司 |
(南總綜武館) |
3位 |
木下 基 |
(本部綜武館) |
敢闘賞 |
大矢 康昭 |
(南總綜武館) |
捕杖乱取試合 |
|
1位 |
武田 康 |
(千葉綜武館) |
2位 |
佐藤 晋一郎 |
(松戸綜武館) |
3位 |
木村 直 |
(松戸綜武館) |
敢闘賞 |
星野 久子 |
(品川綜武館) |
|
順位 |
氏名/団体 |
所属 |
団体戦 |
自由形試合 |
|
1位 |
滝口 正和/村上 裕介 組 |
(松戸綜武館) |
2位 |
武田 康/後藤 茂 組 |
(千葉綜武館) |
3位 |
中島 菫奈子/星野 久子 組 |
(品川綜武館) |
敢闘賞 |
佐藤 仁/坂下 一則 組 |
(上富綜武館) |
既定形試合 |
|
1位 |
佐藤/斉藤(寿)/斉藤(亮)組 |
(坂戸綜武館) |
2位 |
林/稲見/村上 組 |
(松戸綜武館) |
3位 |
望月/松岡/鈴木 組 |
(川越綜武館) |
敢闘賞 |
谷崎/上小牧/日置 組 |
(駒大高) |
|