13時半に開会式が始まり、開会の辞や審判長注意など一通りのセレモニーのち、14時過ぎには早々に試合へ突入。
AB2面で同時進行。まずは、組手乱取、打込乱取の1・2・3回戦までがスタートの幕が切って落とされました。
組手乱取試合:
組手乱取には、19名がエントリー。ただし欠場の選手もおり、
不戦勝で勝ち上がるものも多く、実際の試合は、2回戦以降が中心。
A面・B面とも立教勢の勢いが群を抜いており、準決勝に進んだのは、宮崎選手(立教大学)、癸生川選手(立教大学)、
そして兼田選手(日大理工)、近藤選手(立教大学)の4名。準決勝1回戦では、癸生川選手が宮崎選手を僅差で抑えて決勝へ。
2回戦では、小柄ながら近藤選手が、基本に忠実に技を繰り出し、兼田選手を抑えて決勝へ進出しました。
決勝戦は同門対決でしたが、終始落ち着いた捌きで技を繰り出していた近藤選手が、癸生川選手を抑えて優勝。
3位決定戦では、兼田選手の健闘が及ばず、宮崎選手が僅差ながら3位に入賞いたしました。
打込乱取試合:
綜合乱取への登竜門ともなる打込乱取試合。今回は、17名がエントリー。ただし、
やはり欠場となり、不戦勝で2回戦、3回戦へと進める選手もありましたが、こちらは激しい攻防が繰り広げられました。
どうしても相手のうちに対して交わした姿勢から返しで打をうとうとする関係で体制が崩れて横打になったり、
また試合時間がたつにつれ、当初しっかりとれていた上段の構えが、だんだん落ちてきて、指し打気味になったりと、
試合の部分部分では注意を受けるところもありましたが、全体的には元気もよく、相手の打もしっかり見据えて攻撃を繰り出すなど、
打込み乱取としてのレベルではまずまずだったようです。
さて、1・2・3回戦を終えて準決勝に進んだのは、市川選手(立教大学)、宮崎選手(立教大学)、飯田選手(日大理工)、
鈴木選手(日大理工)の4名でした。準決勝はそれぞれ同門対決となりました。準決勝1回戦。立教の同門対決。
市川選手が先制して取った技ありを守りきって決勝へ。準決勝2回戦では、日大理工の同門対決。
こちらは飯田選手の打がまさり鈴木選手を抑えて決勝へ。
決勝戦でも飯田選手の打がさえ、市川選手を抑えて優勝。3位決定戦では、宮崎選手が鈴木選手を抑えて入賞を果たしました。
捕技乱取試合:
総勢18名のエントリーで始まった捕技乱取試合。序盤では試合の流れを見ていると、
入身や受けの不十分なども見受けられましたが、後半は見事な試合が連続。初段戦を先日受験している人などもいましたが、
ただしまだまだ試合慣れはしていない様子。受け遅れ、受け間違えからペースが崩れると、
そのあと立て直せず終わってしまうケースも散見されました。
さてこうして勝ち進んだのが、A面では吉光選手(日大理工)、高橋選手(日大)、B面からは、
笠川選手(東京電機大学)、中村選手(立教大学)の四名。準決勝1回戦では、素早い動きでテンポよく技を繰り出した、
吉光選手が高橋選手を破り決勝へ。第2回戦では、技の一つ一つには両者ともいい面がでていましたが、途中笠川選手がリズムを狂わせたのに対して、
自分のペースを守って終始落ち着いた試合を展開した中村選手が決勝へと進出いたしました。< /BR>
決勝では、終始テンポよく技を繰り出す吉光選手が中村選手を抑えて見事に優勝。3位決定戦では、高橋選手が笠川選手を抑えて入賞いたしました。
綜合乱取試合:
総勢11名のエントリーと、他の部門に比べると人数も少ないものの、打込乱取にない、投げが加わり、
1回戦から緊迫した試合が続きました。相対的に見てどの選手も、打だけではない、また投げのみに固執することもなく、打・投ともにバランスいい攻撃を展開する選手が多かったようです。
他の部門との掛け持ちの選手もおり、ABの両試合会場を忙しそうに行き来する姿も見受けられました。
さて試合の方は、A面では土田選手(東京電機大学)、吉光選手(日大理工)、B面では藤本選手(城北綜武館)、清水選手(日大)の4名。
準決勝1回戦では、捕技と掛け持ちではあるものの、相手の隙をうまくついて打で技ありを取り土田選手を抑えて決勝に。
また第2試合では、藤本選手があっさりとあいてから打で2本技ありを取り決勝に進出。決勝戦では互いに牽制しあい、打も互いに譲らず拮抗した試合となりましたが、
藤田選手の打が吉光選手を勝り見事に優勝を。また3位決定戦では土田選手が打・投の見事な技を見せて、清水選手を破り入賞を果たしました。
今年の学生大会。昨年の日大理工の選手の皆さんのがんばりが目立った大会に対して、
今年は立教勢の活躍が目立った大会でした。
試合を見ていると技の一つ一つを見ると大きな差はないと思われますが、試合経験の差、試合会場の独特な空気の中で普段の力を発揮できるかどうか?
といったところで勝敗が決したものと思われます。
今大会活躍した各大学の選手皆さんには一層の飛躍を、そして今大会惜しくも結果を出せなかった選手の皆さんに於いては、
今後の一層の活躍を期待したいと思います。今後の段審査や全日本に向けて、出場選手皆さんにとって本大会が大きなワンステップとなってくれる事と思われます。
最後に大会運営に携わった、日本学生合気道連盟の幹事長他皆さん、審判を行った先生方、そして出場された選手の皆さん、
お疲れ様でした。

≪ 大会結果 ≫
順位 |
氏名/団体 |
所属 |
個人戦 |
組手乱取試合 |
|
1位 |
近藤 祐子 |
(立教大学) |
2位 |
癸生川 徳明 |
(立教大学) |
3位 |
宮崎 一郎 |
(立教大学) |
打込乱取試合 |
|
1位 |
飯田 講平 |
(日大理工) |
2位 |
市川 孝文 |
(立教大学) |
3位 |
宮崎 一郎 |
(立教大学) |
|
順位 |
氏名/団体 |
所属 |
個人戦 |
捕技乱取試合 |
|
1位 |
吉光 敦史 |
(日大理工) |
2位 |
中村 充里 |
(立教大学) |
3位 |
高橋 千夏 |
(日本大学) |
綜合乱取試合 |
|
1位 |
藤本 昴志 |
(城北綜武館) |
2位 |
吉光 敦史 |
(日大理工) |
3位 |
土田 和夫 |
(東京電機大学) |
|

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