第31回学生合気道選手権大会
開催日:7月2日(日)
場所:国立競技場・霞ヶ丘体育館

7月2日(日)、東京・渋谷区の国立競技場霞ヶ丘体育館におきまして、 第31回学生合気道選手権大会が開催されました。
梅雨時とあってお天気は今ひとつとはっきりとしない曇り空。 試合中にも何度か雷雨にも見舞われました。
体育館内では、例年にない蒸し暑さと、そして出場した選手および応援にきた方々の声援もかさなり、一層熱く盛り上がっていました。
会場には100名に迫る選手が参加、13時に開会式が始まり、開会の辞や祝辞などひ ととおりのセレモニーのち、13時半過ぎ、
熱戦の火ぶたが切って落とされました。
団体戦:
昨年は予想外に団体戦では苦戦した北海道勢。 今年は、その分を取り戻すかのように北星学園と北海道大学が躍進。
3回戦では両校により星のつぶし合いという形になりましたが、迎え撃つ立教及び連覇を狙う北東京・千葉連合学生会と善戦を繰り広げました。
決勝戦を前に行われた3位決定戦では、負傷により1名を欠く立教を抑えた北海道大学が入賞を果たしました。決勝戦では、
尻上がりに調子を上げてきた北東京千葉学生会連合が、先方・次鋒と立て続けに勝ちを納め、そのままの勢いで、副将・大将戦も勝ちをもぎ取り、
4対0・1引分にて北星学園を寄せつけずに優勝を果たしました。
個人戦・綜合乱取:
今回の綜合乱取では、ずば抜けた強さを見せる人が少ない分多少混戦模様。 その中にあって、昨年惜しくも3位にとどまった松下選手(城北綜武館)と、
今年中学3年生ながら大学生相手に初参戦し見事な活躍を見せた庄司選手(北海道学生会)の両名の活躍には目を見張る物がありました。
準決勝には庄司選手、菅原選手、杉村選手(北大水産)、松下選手が進出。準決勝1回戦では、善戦むなしく庄司選手は判定の末敗れましたが、
その後の3位決定戦では、きっちり打ちを決めて中学生ながら三位入賞を果たしました。
また、もう一方の準決勝戦では、本来なら他を寄せつけない打技を披露していた松下選手でしたが、差し打ちなどの注意を取られるなど、
今大会多少打ち技に不安を感じさせてはいた物の、そこは大物ぶりをしっかり披露。きっちりとるところでは、右面・右胴の打ちを決め、
決勝戦でも電光石火とも言える早さで勝負を決め、今大会の優勝を果たしました。
個人戦・捕技乱取:
捕技乱取では、ずば抜けた強さを発揮する選手がおらず、混戦模様。1・2回戦から やはり一進一退の試合が展開されました。
約束試合である捕技乱取試合の場合、一瞬の隙や迷いがそのまま試合結果に大きく影響を及ぼすため、
変化技などを狙いすぎて十分な技がかけられず自滅してしまうパターンが多かった中、この混戦を見事勝ち抜いてきたのが、
瀬上選手(立教大学)、木村選手(札幌学院大学)、高崎選手(日大理工)、そして三井選手(立教大学)の4名でした。
準決勝第一試合では、瀬上選手が僅差を制して決勝へ。そして第二試合では三井選手が落ち着いた試合を見せて決勝へ進出を果たしました。
決勝戦は、立教同士の同門対決。一回戦からペースを変えず、自分の試合を見せていた三井選手が、瀬上選手を破り見事優勝を果たしました。
自由形徒手:
例年、派手なパフォーマンスを披露してくれる自由形試合。全部で八組が参加。 彼らのパフォーマンスを披露してくれました。
しかし、今年は内容的に懲りすぎたためかタイムオーバーでの減点があったり、また技自体は派手さもあったものの、 その技の流れが今ひとつのところもありと、
課題が浮き彫りになった試合となりました。優勝組の得点も79点と80点に満たない状態で、78点から79点の間に4組がひしめく攻防となりました。
この中で見事優勝を果たしたのは、派手さは少ない物の、技の流れと合気道を意識した技の構成が評価された村上(裕)・村上(紘)組(松戸綜武館)が見事に優勝。
期待を裏切らないパフォーマンスを披露してくれた木村・赤坂組(札幌学院大学)が準優勝を、そして3位には武藤・安日組(北海道大学)が入賞を果たしました。

≪ 大会結果 ≫