祖父江大会会長からの挨拶、そして小野大会審判長から、挨拶や、構えなど試合を行う上での注意事項について確認があったのち、Aコート、Bコートに分かれて、
早々に試合がスタートいたしました。
組手乱取試合:今回の大会の中でエントリー数が多かったこの部門。下は8級から、上は1級まで、20名の学生たちが出場。
級が低いから弱いというわけでもなく、ただし経験の差ははやり出てくるところ、竹内選手(富山大)、井森選手(富山大)、エルハナフィー選手(板橋綜武会)、
塩原選手(立教大)が準決勝に進出。準決勝第一試合は、富山勢の同門対決。これを制した、井森選手が決勝へ。そして、準決勝第二試合は、経験の差を見せつけて、
塩原選手が決勝へ。決勝戦を前に実施された三位決定戦では、終始落ち着いて技を出したエルハナフィー選手が入賞。
井森選手(富山大)と、塩原選手(立教大)による決勝戦では、井森選手の健闘むなしく、塩原選手が優勝を果たしました。
捕技乱取試合:22名のエントリーと、本大会一番の出場者の多かったのがこの部門でした。立教大、富山大、坂戸綜武館、北大、板橋綜武会、
川越綜武館の学生たちが出場。選手層も厚く、そして多くの学生がエントリーしている立教大勢の活躍が目を引いた試合展開となりました。
Bコートで行われたこの試合。この中で準決勝に進んだのは、阿出川選手(立教大)、矢野選手(立教大)、五十嵐選手(立教大)、藤島選手(立教大)の4名でした。
準決勝戦以降は、すべて同門対決。準決勝第一試合は、阿出川選手が僅差を制し決勝へ。準決勝第二試合は、今回複数の部門に出場し大活躍を見せていていた五十嵐選手が、
勝ち進んで決勝へ。
決勝戦でも優位に試合を進めた五十嵐選手がこの部門での優勝を果たしました。
男子打込乱取試合:エントリー数の少なかった男子打込乱取。こちらは、岩尾選手(川越綜武館)と阿部選手(川越綜武館)が決勝に進出。
同門対決を制したのは、軽快なステップで相手の攻撃をかわしつつ、胴打ち2本を決めた岩尾選手が一本勝ちで見事優勝を果たしました。三位には、組手乱取試合でも活躍を見せた塩原選手(立教大)が入賞を果たしました。
女子打込乱取試合:男子とは一変して、9名のエントリーで実施された女子打込乱取試合。一回戦から白熱した、激しい試合が展開されました。
本大会絶好調の五十嵐選手(立教大)は、この部門でも活躍。いち早く、2回戦、準決勝と制して、決勝へ。一方、やはり塙選手(立教大)も、北星の佐々木選手、北大の大塚選手を破って決勝へ。
決勝は、立教大どうしの同門対決。試合早々、五十嵐選手が先に右胴打ちで技ありをとると、五十嵐選手の猛攻をかわしつつ塙選手が右胴打ちで技ありと取り返すという攻防。
試合は時間切れになり判定へ。終始優勢に積極的な攻撃を見せていた五十嵐選手が判定勝ちとなり優勝を果たしました。
決勝戦を前に行われた三位決定戦では、大塚選手(北大)が制して入賞を果たしました。
綜合乱取試合:11名のエントリーで実施された綜合乱取試合。コロナを配慮して、寝技での攻防は、今回は行わないという特別ルールで実施されました。
坂戸綜武館、北大、立教大、嵐山綜武会、板橋綜武会、そして北星学院大からの選手が参加。一回戦より激しい試合になりました。
一・二回戦を制して準決勝にコマを進めたのは、恩田選手(坂戸綜武館)、猪俣選手(立教大)、唐澤選手(北大)、そして大久保選手(北星学院大)でした。
準決勝第一試合は、猪俣選手が、そして第二試合は大久保選手が制し、二人による決勝戦。
決勝戦開始早々、猪俣選手が正面を打ちながら、"胴" と発声して、注意をいきなり取られるところからスタート。そんな試合でしたが、それで緊張も一気にほぐれたのか、
その後すぐに左胴打ちで技ありを先取。その後、北星学院大の大久保選手も、猪俣選手の攻撃をかわしつつ、攻撃を仕掛けるも今一つ決定打が見いだせないままタイムアップ。
決勝戦は、左胴打ちで技ありを先取した猪俣選手が制しました。
三位決定戦は、途中中断をはさんで後半一分は、女子打込乱取試合の決勝戦の後に実施されましたが、前半・後半ともにその素早い打ち技で技あり2本を決めて恩田選手が入賞を果たしました。
団体戦:団体戦は、富山大学、坂戸綜武館・立教大学連合チーム、立教大学、そして北海道大学の4団体で競われました。
やはり従来とはちょっと変則的な団体戦となり、先鋒戦(組手乱取)、次鋒戦(組手乱取)、中堅戦(女子打込乱取)、大将戦(捕技乱取)にて実施されました。
団体戦でも立教大勢の勢いは強く、Aコート、Bコート、ともに立教大、立教大の連合チームが勝ち上がって決勝へ。
決勝戦では、先鋒の組手乱取を、坂戸・立教の連合チームが先取、次鋒戦の組手乱取は引き分けで、中堅戦の女子打込乱取で五十嵐選手が活躍して、一生をとり、
大将戦を残して、1対1のイーブンに。大将戦で決することになった大将戦では、坂戸の恩田選手も健闘したものの、立教大の矢野選手が恩田選手を制して勝利。
結果、2対1として、立教大学が逆転で優勝を果たしました。
三位決定戦は富山大と北大の間で競われましたが、こちらは4対0と、北大が富山大を制し、3位入賞を果たしました。
自由形試合:徒手自由形試合は、坂戸綜武館、立教大学A、富山大学、そして立教大学Bの全部で4組が出場。
制限時間 25秒以内で、自由に技を組み合わせて行う演武試合となります。今回は、制限時間を超えた場合のみ減点の対象として2秒未満であれば、-2点。
2秒以上の場合には、-5点減点されるルール。ただし、従来と異なり、25秒以内であれば減点はしないというルールで実施されました。
そんな中で制限時間に収めて、流れのある技を見せた山下・吉越組(富山大学)が 78.3点のポイントで優勝。二位には、五十嵐・阿出川組(立教大B)が、そして、
三位には矢野・河辺組(立教大A)がそれぞれ入賞を果たしました。