第1回武田流中村派若獅子戦
11月9日(日)、立教大学新座キャンパス・体育館におきまして、第1回武田流中村派若獅子戦が開催されました。
この大会は、これまで「学生合気道新人戦」として開催されていたものが、今回リニューアルしたもの。
令和元年「第38回日本学生合気道新人戦」に開催されて以来、その後コロナなどの影響もあってしばらく開催されていたなかったものが、
今回新たにリニューアルされてスタートしたものです。
男女別に合気道(組手乱取、打込乱取、捕技乱取、綜合乱取)、杖道(捕杖乱取、竹杖乱取)、柔拳法(組手乱取)の各個人戦の他、団体戦、自由形試合まで、
幅広い分野にわたって、大勢の選手が参加し、活気のある終始にぎやかな大会となりました。

種目も多いため、本大会は10時半に開会式が開催され、10時40分からはさっそくAコート、Bコートに分かれて個人戦がスタート。熱戦の火ぶたが切って落とされました。
午前の部、A、Bコートに分かれて男女の打込乱取(男子:Aコート 女子:Bコート 決勝戦まで)、捕技乱取(準決勝戦まで)、そして捕杖乱取(決勝戦まで)実施されました。北大、立教大、富山大、坂戸綜武館、板橋綜武館の各道場から選手が出場し、熱戦が繰り広げられました。
合気道・打込乱取試合:
合気道・打込乱取試合は、男子の部:9名、女子の部:12名のエントリーでスタート。
高校一年生〜大学二年生までの選手が参加。投げがない分、間合いが比較的近くなりがちでしたが、そんな中しっかり自分の間合いで試合を進められた選手が、準決勝、そして決勝へとコマを進めていたようでした。
捕技乱取:
合気道・捕技乱取試合の方は、Aコート、Bコートともに10名がエントリー。午前中は1回戦から、準決勝戦まで実施されました。
相対的に経験の差が、あらわれていたようで、高校一年生から大学二年生までの選手が出場していましたが、準決勝、あるいは決勝までコマを進めていたのは、大学生の選手でした。
捕杖乱取:
杖道・捕杖乱取試合の方は、Aコート、Bコートともに10名がエントリー。午前中に決勝戦までのすべての試合が実施されました。
合気道・捕技乱取と同様、比較的学生にも取り組みやすい部分もあってか? 大勢の学生が出場。その中でもやはり捕技でも活躍されていた選手の上位入賞が目立ったようでした。

さて午後の部は、昼休憩をはさんだのち、初傳・中傳の先生方による模範演武からスタート。合気道の基本技から捕技乱取などでもよく使用される変化技、古流技、柔拳法、杖道などおおよそ30分にわたって披露されました。
そして模範演武の披露が終わると、早々に午後の部の試合がスタート。午後の部(前半)は、Aコート、Bコート、Cコートと三会場に分けて、Aコートでは男子・杖道打杖乱取、男子・柔拳法組手乱取、男子綜合乱取が、Bコートでは組手乱取が、そしてCコートでは女子・杖道打杖乱取、女子・柔拳法組手乱取の各試合が実施されました。
合気道・組手乱取試合:
合気道・組手乱取試合は、総勢19名の選手がエントリー。高校生から、大学一年生までの白帯の比較的初心者を対象に実施されました。
男子は、トーナメント形式で、女子は総当たり戦を実施し、その戦績に応じて順位が決められました。
杖道・男子/女子打杖乱取試合:
杖道・打杖乱取試合は、男子の部:6名、女子の部:3名のエントリーでスタート。
男子は、トーナメント形式で、女子は総当たり戦を実施し、その戦績に応じて順位が決められました。
柔拳法・男子/女子組手乱取試合:
男子はAコート、女子はBコートで実施された柔拳法・組手乱取試合。男子は4名、女子は3名が出場。
打杖乱取同様、男子はトーナメントの形式で、そして女子は総当たり戦を実施し、その戦績に応じて順位が決められました。
合気道・男子/女子綜合乱取試合:
綜合乱取試合については、男子が高校生から大学二年生までと対象とした部と、大学三年生以上を対象とした部の2部門に、8名がエントリー。
女子については、大学生を中心に12名がエントリーして激しい攻防が繰り広げられました。

最後になりましたが、午後の部に開催された団体戦についてまとめてご紹介させていただきます。
午後の部前半には、団体戦・自由形試合が、午後の部後半には、先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の五名で競われる団体戦が実施されました。
団体戦/合気道・自由形試合:
立教大と埼玉学生会から、6組が参加。25秒という時間制限の中、二人一組となり、演武を実施。その技の力強さや正確さだけではなく、その連携や流れがいかに自然で、さらに実用的な構成になっているか?が競われました。
団体戦/合気道・団体戦試合:
先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の5名による勝敗で競われる団体戦。男女混成チームになるため、若干組み合わせによって試合の内容が変わるケースもありますが、通常は、先鋒:打込乱取、次鋒:組手乱取、中堅:打込乱取、副将:捕技乱取、大将:綜合乱取 で構成されます。

≪ 大会結果 ≫